お姉ちゃんがこの世から
いなくなってしまった事実は
やっぱり私には大きすぎる変化だ。

だから、今日だけは先輩に甘えた。
もう二度と甘えなくて済むように。

結局は自分。何かを変えるのも
幸せになるために努力するのも
自分しかいないから。

今日だけは...泣きたかった。
強くなりたかったから。

しばらく先輩の胸で泣いたら
案外、気持ちはスッキリした。

まだ、お姉ちゃんの死を
乗り越えられる自信はないけど
先輩に笑顔を見せる余裕は出来た。

雫「先輩、ありがとうございました。
私、家に帰りますね。」

瀬那「送るよ。」

雫「いいですよ。
家、すぐ近くですから。」