雫「...でも......先輩。」

瀬那「何だ?」

雫「今日だけは泣いていいですか?
先輩の胸...貸してくれますか?」

瀬那「ああ。...おいで。」

私は初めて人に甘えた。

いや、もしかしたらずっと
私はお姉ちゃんに甘えていたのかも
しれないけれど...
いなくなって、ようやく気付いた。

私は今までずっと
誰かに甘えようとは思わなかったって事に。

この歳にしてようやく気付く事が多すぎる。

優しさにも甘えにも
今更、気付けたのは
お姉ちゃんの存在の大きさだった。