雫「子供の苦しみに気付かないで
何が親だ!何で、聞かなかったの?
どうしたの?大丈夫?って
それだけの言葉でお姉ちゃんは
救われたかもしれないのに!
あんた達は何も分かってない!
私達が今までどれだけ苦しい思いを
してきたのか...自分の事しか
考えてないあんた達には分からないよ!
お姉ちゃんを殺したのは...あんた達だ!
もう...無理。限界。耐えられない。
私も...もう...人殺しと
同じ家になんか住めない!!」
思いが爆発した。
17年間、溜め込んだ悪口や嫌悪が
最低な言葉になって溢れ出た。
先輩の事で気が滅入っていたから尚更だ。
私は、酷い言葉を両親に投げ付けた。
もうここにいたくなくて...
いられなくて...
溢れ出す涙を必死に拭い
病院の自動ドアの前で静かに泣いた。



