校門を出て、家へと向かう。
本当は1番帰りたくない場所へ
向かっていると着信音が聞こえた。
ープルルル
雫「はい。」
「北見 雫さんですか?」
雫「そうですけど。」
「東谷 雨音さんが緊急搬送されました。
すぐに病院へ来て頂けますか?」
その後の記憶はあまりない。
でも、病院に駆け付けた時には
もう既に、お姉ちゃんは冷たくなっていた。
今日、お姉ちゃんが死んだ。
自宅マンションの屋上から
飛び降り自殺したそうだ。
こんな日なのに旦那さんは
お姉ちゃんの姿を見に来ない。
看護士さん曰く出張だそうだ。



