先輩らしい、優しい温かい作文だった。

先輩のお父さんの想いと
先輩の夢が沢山詰まった作文だった。

いつか、エリカ先輩は言ってたけど...
鏑木先輩は友達の少ない人だったって
言ってたけど、この作文を読んだら
そんな風には思えなかった。

こんなにも人が好きな鏑木先輩が
誰かから嫌われるはずないと思った。

雫「何で、私は先輩の事を
好きになったのか、何で
先輩じゃなきゃダメなのか
その理由が分かった気がします。
先輩も私の事を好きで
いてくれたからなんですね。」

瀬那「だから、北見、俺はお前と...」

雫「分かってますよ。
私だけじゃないって。
先輩が私と付き合えない理由。
ちゃんと理解しました。
でも、好きにならなくていいから
嫌いにだけはならないで下さい。」

瀬那「え?」