匡貴「雫には雫なりの良さがあるよ。
鏑木先輩にもいつか
きっと分かって貰えるよ。」

でも、私がどれだけ傷付けても
匡貴は決して私の事を傷付けない。

だから、匡貴の前でだけは
いつも泣いてしまうんだ。

雫「でも、どんなに貴重な花だって
どんなに高価な花だって
咲かなくちゃ意味がないよね。
何よりも大切なのは咲く事なんだよ。
私は先輩に好かれる私になりたいの。」

匡貴「だったら、まずは
雫が咲く努力をしてみたら
いいんじゃない?」

無条件な優しさが温かいんだ。