雫「ありがとうございます!
今日も全力で応援します。
鏑木先輩の事も。梶谷先輩の事も...!」
龍星「そりゃあ行くしかないな。
...本当はさ...ちょっとだけ
怖かったんだけど...北見ちゃんに
応援されたら行くしかないよな。」
雫「大丈夫ですよ、梶谷先輩なら。
鏑木先輩よりも人気者ですから。
サッカー部の皆は心待ちにしてます。
梶谷先輩のいなくなったサッカー部を
見てて思った事は...やっぱり
鏑木先輩だけじゃダメだなって事です。
先輩は不器用だから、優しい心を上手く
伝えられないんです。でも、梶谷先輩は
ちゃんと伝えてくれます。
それが皆のやる気に繋がります。
梶谷先輩はサッカー部にいなくちゃ
ならない人です。」
龍星「そうだよな。瀬那みたいな
厄介な奴、支えられるのは
俺しかいないよな。」
雫「はい。いってらっしゃい!
梶谷先輩。」
龍星「いってきます。」
私に手を振った梶谷先輩は
コートの中にいる皆に
待たせたなって言って笑ってた。
梶谷先輩の周りにはすぐに
沢山の人が集まってきて
皆が笑顔で出迎えて
私の心はものすごく温かくなった。



