雫「鏑木先輩はひねくれ者だけど
梶谷先輩は正直な人ですから。
先輩の笑顔を見て確信しました。
鏑木先輩の言葉に動かされた
梶谷先輩はこの先、絶対に
間違えないって、確信しました。」
私が微笑むと梶谷先輩も微笑んでくれる。
雫「私、今までずっと鏑木先輩だけを
応援してるんだと思ってました。
でも、梶谷先輩がこのコートから
いなくなって、その姿が見えなくなって
すごく悲しかったです。
いつの間にか、私は...鏑木先輩の事も
梶谷先輩の事もサッカー部の皆の事も
応援してる人になっちゃってました。
だから、これから先も梶谷先輩が
鏑木先輩の事を助けてあげて下さい!!
...って、こんなの鏑木先輩に聞かれたら
怒られちゃいますね。
お前、何様のつもりだよ?とか
言われちゃいますね。」
龍星「どうかな。その答えは
瀬那だけが知ってるからね。
...でも、本当に...ありがとう。
もう一度ここに戻りたいって
思えたのは北見ちゃんのおかげだから。
それが今、1番伝えたい事だから。」



