雫「もちろん、梶谷先輩がそうなった時
私も悲しむと思います。悲しいけど...
1番悲しいのは心を傷める鏑木先輩の姿を
見る事なんです。梶谷先輩のためじゃないです。
今、私は未来の鏑木先輩に言ってます。
悲しい思いをしなくて済むように
梶谷先輩を止めて下さい。
例え、そのせいで喧嘩する事になったとしても
梶谷先輩に嫌われる事になったとしても
絶対に鏑木先輩は梶谷先輩を
止めなきゃダメです。
これは鏑木先輩にしか出来ない事です。」
先輩はロッカーを思いっきり殴った。
姿は見ていないけど音だけが聞こえた。
言葉にしなくても分かる。
先輩が今、怒ってるって事くらい。
いよいよ、先輩に
嫌われたって事くらい。
でも、ここまで言ってしまったんだから
どうせ嫌われちゃうなら最後まで
きちんと先輩に言おう。
私の気持ちを。全部。



