多分、その頃から鏑木先輩は
知ってたんだ。
梶谷先輩が何をしてるのか。
瀬那「本当に悪かったと思ってる。
変な事頼んで。」
雫「...先輩、それは...
優しさじゃないですよ。
鏑木先輩と梶谷先輩がお互いを
親友だって思ってる事
何にも知らない私から見ても分かります。
2人共、お互いの事を
大切にし合ってるんだなーって
今まで見てて分かりました。
だから、私が思ってるよりも
鏑木先輩は梶谷先輩の事を
大切に思ってると思います。」
瀬那「だから、謝ってるんだろ。
分からないのなら
お前はもう関わるな。」
雫「分かりませんよ。
でも、鏑木先輩がきちんと
止めれば、これ以上最悪な事態には
ならないって事は分かります。」
愛情は分かったとしても
私には友情は分からない。
同性の相手をそれほどまでに
大切に思った事はないから。
傷付いて欲しくないと思う
友達などいないから。



