先輩手に入れます!


絵梨花「ユキナはモテるからね。
私の彼氏、奪われても仕方ないって
大半の人は思うんじゃない?
実際、私も仕方ないかって思ったもん。」

雫「エリカ先輩は平気だったんですか?」

絵梨花「全然。当時は殴り合いの喧嘩。
私がユキナを殴って、それにムカついた
ユキナが私を殴って...相当な修羅場だった。
でも、お互い疲れてきた頃にさ...何か
馬鹿らしくなっちゃって...。
ユキナはね、この学校に来て
初めて出来た友達だったの。
愚痴も沢山聞いて貰ったし
彼氏に振られて夜中に泣きながら
ユキナの家に行った事もあったし
そんなにも大切な人の事をこんな
ちっぽけな事で失くしてもいいのかなって
思っちゃってさ。全部、水に流した。」

私には、友達がいないから。
喧嘩する相手も愚痴を聞いて貰う相手も
いとこの匡貴しかいないから。
ぴんとこなかったけど
鏑木先輩と梶谷先輩にはこれからも
仲良くして欲しいなって思った。

雫「ありがとうございます。
とても参考になりました。」

絵梨花「大丈夫だよ。北見ちゃんなら。
ちゃんと分かってもらえるよ。」

雫「はい!本当にありがとうございます。
すみません、話してきてもいいですか?」

絵梨花「うん、頑張ってね!」