龍星「おっ!今日もやってるな。」

瀬那「梶谷先輩!
おはようございます!」

龍星「おはよー!」

梶谷先輩に挨拶しながらも
私は尚も先輩の事を追いかける。

絵梨花「北見ちゃん!行けー!」

田宮「鏑木。逃げろー!」

私と先輩の追いかけっこは
ちょっとした学校名物になっていて
そこかしこから私たちに声がかかる。

ずっとずっと先輩の背中を
追いかけ続けていたら先輩は
裏庭の自販機で息を切らしながら
ジュースを買っていた。

瀬那「はぁはぁはぁ。」

雫「やっぱり先輩は早いですね。
着いて行くのに必死です。」

瀬那「だから、着いてくんなって!
無駄な体力使わせるなよ。」

雫「先輩が逃げなきゃいいだけの話です。」