「待って・・・。」
聞こえないように小さな声で、願いを託すかのように、叫んだ。
追いかけようと走りだそうとした。それは無理だった。ロドの脚には、見えない鎖が繋がれていた。
「なぁ、ロド。パクは、俺達の子供は、立派に、強く育っていくさ。そして、いつの日か世界に渡っていく。あの背中を見ているとそんな感じがしないか?」
「そうね・・・。」