「今まで、お世話になりました。」
無邪気な笑顔が、悲しみを誘った。
「げ、元気でね。」
「元気でな。」
ふたりの言葉は短かった。
「ありがとうございました。」
ミルルも頭を下げ、感謝の気持ちを表した。
パクとミルル、ふたりは背を向け、村へと歩き出した。振り返る事なく、ただ前を見ていた。