パクはうれしかった。ミルルと一緒に歩いている事がうれしくてたまらなかった。パクの父親と、ミルルの父親であるヤンダルは幼なじみだ。そんなせいもあって、物心つく頃には、パクとミルルはいつも一緒にいた。
二つ上のミルルの事を、はじめは姉のように感じていた。しかし、その気持ちはいつしか、恋心へと変わっていった。
まだ、気持ちは告げていない。告げる必要もないと思っていた。パクは、ミルルと一緒なら、それだけで幸せだったからだ。