「じゃ、気をつけてな。」
鎌を渡す時の表情は、今までのどんな時よりも寂しそうだった。ミルルの顔を、目に焼き付けるように見つめていた。そして、パクとは目を合わせようともしなかった。
「親父、そんな顔すんなよ。私は大丈夫だって。なっ?」
どちらが、子供かわからなかった。
ミルルの一言に、ヤンダルはぎこちない作り笑いをして、泣かないように耐えていた。