前に進むしかない。ヤンダルの話を聞いているうちに、そうとしか思えなくなっていた。
―――母さんを助けに行こう。それしか、そうじゃなければ、僕は前に進めない。
気持ちは、すぐに溢れ出た。
「おじさん、僕は母さんを助けに行く。」
驚いた。テミロが言った通りに、パクは男の顔になっていた。
「わかった。」
「助けに行くって、いったいどうやって?」
ミルルが横槍を入れた。さらわれた者以外で、この村から出た者はいない。ミルルがそう言うのも当然だ。
「おじさん、あの鎌を貸して。ミルルが僕を助けてくれるのに使った、あの不思議な力を持った鎌を、僕に貸して。」
表情にためらいはなかった。
「わかった。」
ヤンダルがそう言い掛けた時、またミルルが横槍を入れた。
「無理だよ、パク。村の外って、どれだけ広いかわからないんだぞ。そんな中から、お母さんを探すなんて無理だよ。」
「そんなの関係ない。母さんが、そこにいるって言うなら、僕は助けに行くよ。僕しか、母さんを助ける事は出来ないんだ。」
ミルルはあきらめた。パクが自分から離れていくような感じがした。どうにかして、パクをつなぎ止めていたかった。
―――母さんを助けに行こう。それしか、そうじゃなければ、僕は前に進めない。
気持ちは、すぐに溢れ出た。
「おじさん、僕は母さんを助けに行く。」
驚いた。テミロが言った通りに、パクは男の顔になっていた。
「わかった。」
「助けに行くって、いったいどうやって?」
ミルルが横槍を入れた。さらわれた者以外で、この村から出た者はいない。ミルルがそう言うのも当然だ。
「おじさん、あの鎌を貸して。ミルルが僕を助けてくれるのに使った、あの不思議な力を持った鎌を、僕に貸して。」
表情にためらいはなかった。
「わかった。」
ヤンダルがそう言い掛けた時、またミルルが横槍を入れた。
「無理だよ、パク。村の外って、どれだけ広いかわからないんだぞ。そんな中から、お母さんを探すなんて無理だよ。」
「そんなの関係ない。母さんが、そこにいるって言うなら、僕は助けに行くよ。僕しか、母さんを助ける事は出来ないんだ。」
ミルルはあきらめた。パクが自分から離れていくような感じがした。どうにかして、パクをつなぎ止めていたかった。


