「出来たぞ。これで我々は、時間ですら自由に扱える。」
カルフの友人であったウィルは、カルフにまず喜びを伝えた。カルフも、友人の研究の成功を共に喜んだ。
ウィルの研究は、時間の操作。時間を戻したり、早めたり、止めたり、こんな事を人間の意志で行う研究だった。実験を何度も行い、ウィルの研究は成功した。少なくとも、その時はそう見えていた。
しかし、その研究は人が踏み入れていい領域を、遙かに超えるものだった。
神の怒りがウィルを、ウィルの研究を襲った。