―――ヤンダル、あの時、あなたを選んでたら、もっと違う運命を歩けたのかもね。
鎖はロドの思いに反して、音もなく壊れた。すごい速度で、ワイヤーが遠ざかっていく。
―――さようなら、パク。ごめんなさい、パク。
その叫びが、声となり届く事はなかった。