朝、目が覚めると、何かが欠けてる気分になる…


それが何なのかは、検討がついている





「あ、学校行かなきゃ、」

いつも通りの髪型

黒髪ロングで前髪長め

根暗なイメージの地味子ちゃん


「よし、いつも通り!」




ご飯を食べ、身支度が整うと

お母さんからお弁当を貰い、歩いて20分で学校に行く





今日で入学してちょうど2ヶ月となる

高校は、都心ではあるがバカでもなく秀才が通うような有名な所でもない

過ごしやすく、緩やかな校風でいい所だ



周りには、もういくつものグループが出来、JKライフを満喫しているようだ


今日も、何の変哲もなく始まる






このクラスには、もう1人私と同じような子がいる。


水城ナオ


入学式の日に席が上下で仲良くなった

彼女は、明るくて笑顔が可愛い

でもクラスでは一切笑わない

何か隠したいことがあるようでいつも似合わない黒縁メガネをかけ下を向いている

でも、わたしといる時は素顔を見せてくれる

クラスでは暗いと言われているが、実際はとても可愛くて整った顔をしている


「ひな、おはよぉ」

「おはよー、ナオ」

あ、私の名前は溝口ひなた

地味で目立たない根暗な子

私にはどうしても、隠さないといけないことがある



「席つけー」

先生が入ってきた

「えー、今日は明後日に控えている学年オリエンテーションの説明をする。」

学年オリエンテーションは、いわゆる、クラスを超えてみんなで仲良くしましょうの会だ

この会は事前に決められた10チームにわかれ、食堂1ヶ月間無料券をかけて戦う

チームは各クラスで10チームを作り統合させる


私のチームは私とナオとつばさちゃんの3人になった

つばさちゃんこと比田つばさは、元々小学校が同じで中学が別になってしまった子

一緒の高校と知った時は嬉しかった

スポーティでカッコよくて、女子からモテる

私たちと一緒にいるのは、ほかの女子はネチョネチョしてて気持ち悪いかららしい



他のクラスのチームメイトは当日にならないと分からない


まぁ、私は2人以外と仲良くするつもりはないけどね