「で、また俺がつづりの世話役か」


数十分後
お店にやってきた男は心底迷惑そうに呟いた


「あ、しゅうめいだ」

「あ、じゃねーよ
あんな?毎回毎回ふらっふらになるまで呑むなって言ってるよな?」

「えー?言ってないよー」

「言ってんだよ
家でならともかく外で呑むならセーブしろって」


口うるさく説教してくる秋鳴に
唇を尖らせ言い返す


「私がどこでどれだけ呑もうと
秋鳴には関係ないでしょー」

「…ほぉー?…関係ない?」


ぴきっと顔に青筋を立て
怖いくらい満面の笑みを浮かべる秋鳴


がしっと私の頭をつかむやいなや
ぐわんぐわんと勢いよくまわす


「こうなる度に
毎回、まいっっっかい
俺に介抱されてんのはどこのどいつだ?」

「きゃーっ!やめてーっ!世界がまわるぅ!」