「・・・30代の男。金銭トラブルでの依頼。○✕廃墟ビルに呼び出した。」


コ「おっけー」


「・・・じゃ、いくよ。」



マンションの屋上から隣の少し小さいビルに飛び移る。



「・・・あっちだ。」



経路を確認しながらひらりひらりと移動する。



コ「この前みたいに、また見られたらどーするー?」


「お前、ちゃんと人が来ないように見張ってろよ・・・。あれからガキ二人は口外してないか?」


コ「ん、大丈夫。盗聴器仕掛けたし。」


「・・・抜かりないな。」


コ「ふつーふつー♪」


「兎も角、人を寄せ付けるな。」


コ「はいはーい。・・・さぁて、ついたよ。」


「・・・頼んだ。」


コ「‪( ´ㅅ` *ゞサーイエッサー‬♪」



ビルの中に入り、二階から下を見下ろすと男がそわそわと歩き回っている。


すたっ、


音もなく飛び降り、刀を抜く。


妙に響く金属音に男がやっとこちらに気付いた。



男「っひっ?!あ、あんたか?!俺を呼び出したのは?!」


無言で刀を構える。


コ「黒ー、人は当分来ないよー。」