「・・・ふぅ・・・、」



制服を脱ぎ散らかし、ベットにダイブする。



コ「ほら、風邪ひくよー?はい毛布。」


「ん・・・、ちょっと寝る。」


コ「おやすみ。・・・俺も一眠りするかな。」


薄れゆく意識の中、コウがそう零したのを聞いた。



〜二時間後〜

ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、


無機質なアラーム音が部屋に鳴り響く。


「・・・ん、・・・ふぁぁ・・・ぅ、・・・コウ、時間。」


コ「・・・んー・・・ん、・・・寝たなぁ・・・。」



目を擦りながら身を起こす。


ベットから降りながら頭に手をやって髪の毛を掴み、取る。


茶色のボブから、腰までの黒髪がぱさりと開放された。


一応、学校ではウィッグを付けている。


ほんと、暑苦しいことこの上ない。


上下下着姿になり、黒いスキニーに黒いパーカー、ポニーテールにし、


私は黒い狐の面、コウは赤い狐の面を付けて、フードを深く被る。


それぞれの相棒の刀を弓道の弓のように背負えば


殺し屋、黒狐と赤狐の完成だ。