ある二人の男女が、
運動靴からローファーに履き替えて
肩を並べながら下駄箱から出る。
女「「きゃーー!!!!!日向くーん!!!!!」」
男「「「白崎さーん!!!!!!」」」
でた瞬間、
頭のしんに響くような黄色い悲鳴に我慢し、
笑顔で口をひらいた。
「じゃあ、私たちそろそろいくね。」
「おー、」
「「また明日(な)(ね)、みんな。」」
女・男「「「「はいっ!さようなら!」」」」
最後まできんきんうるさい声に手を振りながら、
学校の門をでた。
そのまま歩き、時々ナンパなどをあしらいながらも
二人の足は止まらない。
やがてとある高級マンションの前で立ち止まった
エントランスにて指紋認証で最上階の部屋に入り
・・・息を同時に吐き出した。