そう言い残して、優雅に去っていった。
「綺麗な人だったな。」
コ「ねー。」
面を付け直しながらまた歩きだそうとすると、
後ろから明らかにつけてくる気配を二つ感じた。
「・・・コウ」
コ「ん」
振り返って刀に手をかける。
コ「出てきなよ、バレバレだよ?」
しばらくし、物陰から浅葱色の羽織を羽織った二人の男が出てきた。
?「へぇ、気配消してたのに気づいたよ?一くん。」
?「あぁ、総司。・・・只者では無さそうだな。」
コ「・・・イケメンだねー・・・、」
へぇ、かなりの手練だな。私とコウにはかなわないけど。
一方は茶髪で長い髪をうなじでくくっている悪戯っ子っぽい。
もう一方は長い黒髪を左に束ねている真面目クール。
強いのは茶髪か・・・、口元に絶えず笑みが浮かんでいる。
コ「・・・で、俺たちに何の用ですか?」
?「んーと、ちょっと屯所まで来てくれる?」
コ「何でですか?」
?「怪しいからね、・・・長州の間者、だったりして。」
