訳あり無表情少女と一途な幼馴染

溜息を吐きながら着替えてると肩の傷が目に入る

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血を流して倒れてるお母さんとお父さん
お父さんの傍で泣いてる弟…紫音
紫音の側に立つ楼と、男の脇に抱えられた私に駆け寄る1人の影
私に手を差し伸べるのは…
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カタンッ

「…！」

物音で我に返る
ベッドの写真立てが倒れた
家族が幸せだった頃の写真

「紫音…」

紫音とは、あの事件以来会ってない