俺が来ても直ぐには気付かねぇのか
フードと眼鏡は取ってる、手間が省けたな
そっと手を伸ばしウィッグを外す、綺麗な黒髪だ
視線は自然と髪から唇に、桜色の綺麗な唇だ
俺は頰に手を添え指で唇をそっと触ろうとした

「何やってる」
「!?」

いつの間にか起きてる雫
向けられる目は冷たい