蓮side
兄貴がマスコミを対応してくれてる間に、俺んちに紫音と栞を連れて行く
玄関を閉めれば、栞が膝から崩れて座り込む

「「栞(姉さん)!?」」
「…っ、ごめん」
「何で謝んだ」
「二人を、あんなのに巻き込んだ」
「姉さんが謝る事無いよ」
「紫音の言う通りだ、お前が謝る必要は無い」
「…っ、ありがとう」
「栞、提案がある」
「何?」
「もう、うちに住め」
「「!?」」
「あの家で過ごしたいのは分かってる。
でも、時々不安になる。
少しでも離れてると、お前がまた…いなくなりそうで、怖えんだ」
「…」
「勿論、紫音も一緒に住めよ」
「…え?」
「え?じゃねぇよ。もう離れないって約束したんだろ?
栞とここで一緒に居ろよ」
「…姉さんは、どうする?」
「紫音は?」
「俺じゃなくて、姉さんがどうしたいか
姉さんの答えを聞かせて?」


蓮と紫音を交互に見る

「私が決めて…いいの?」
「「ああ(うん)。お前(姉さん)が、自分の意志で決めろ(て)」」

私は、私は…

「ここで、蓮と…紫音と、一緒にいたい。二人の側にっ」
「話は纏まったか?」

外から楼が

「兄貴、連中は?」
「もういない、今後も大丈夫だ」
「ホントかよ?」
「俺を誰だと思ってやがる」

楼がニヤッと口角を上げる

「…で、栞と紫音はどうすんだ?一緒に住むのか?」

答えは分かりきってる様で、ニヤニヤと聞いてくる
私と紫音は顔を見合わせ

「「うん(はい)!」」

それからは本当にマスコミがいなくなった
平穏な日々が訪れる