「ダメ!!」

前を合わせ、蓮から隠す

「!っ悪りぃ…」
「あっ…違、違うの!蓮が、嫌な訳じゃ…ないの…」
「?」
「……から」
「? 何て?」
「……傷が、…ある…から、蓮に…見られるのが…嫌」
「!」

蓮の反応が怖くてギュッと目を瞑る
すると
ポン…
頭に蓮の手が
目を開き、恐る恐る蓮を見ようとしたらギュッと抱き締められる

「れ、蓮?」
「大丈夫」
「…え」
「大丈夫だ。俺はお前を受け入れたんだ」
「…っ、でも…今日は…」
「そうだな、お互いに疲れてるし。今日は寝るか」
「え…と、このまま、二人で?」

布団は一人分しか無い
ここは蓮の部屋だから、自分のがあるよね?

「お前がいいんなら、このまま一緒に寝るか?」
「え!?…あっ…あのっ」
「今から自分の出すのもメンドくせぇ、寝るぞ」
「え…あっ、ちょ…!」

さっきまで休んでた布団に、蓮と寝る事に
心臓がバクバクしてるっ、あ〜っ!
内心慌ててると

「ほら、もっとこっち来いよ」

蓮に引き寄せられ、蓮の胸に耳が当たる
ドクン…ドクン…と蓮の心臓の鼓動が聞こえる
何だか、安心する
だんだんと眠くなり、瞼を閉じる瞬間

「おやすみ、栞」
「おや…すみ、蓮」

こうして、1日が終わり
この1日で、私の人生が大きく変わった