突然聞こえた声、この声は

「お前は、鴉間!」
「よお、桜井 楼に弟の蓮、そして栞の弟…紫音」

蓮は姉さんをギュッと抱き締め、鴉間から護る

「鴉間、お前は栞を誘拐し力を奪って自分のモノにした。
力は手に入ったんだ、何故栞を解放しない」
「物にはいつか寿命が来るだろう?
俺が手に入れた力もそうだ、奪っただけではいつか尽きる。
なら、ストックを持っておくのは当たり前だろ」
「…っ!っざけんな!栞は物じゃねぇ!お前の私利私欲の道具じゃねぇんだ!」
「そいつは物、俺の人形だ。俺の物をどう使おうが関係無いだろ
今まではそこの女が使えていたが、そろそろ飽きてきた」

鴉間が気絶してる女に手を向ける

「…うっ…ぐっ!?」

女が赤い光に包まれ苦しみ始める

「一体…何故っ!マス…ターッ…!」
「所詮お前はコピー、出来損ないだ。現に弱ってる人形にすらその様
お前は用済みだ、消えろ」
「そんな…私は、マスターの…為にっ!今までっ…!あぁああああああ!!」

パンッと光が弾け、女も消えた

「一体…何を…」
「存在を消滅させた、それだけだ」
「テメェの仲間だろうがぁ!」
「仲間?ッハ、あんな出来損ないが?笑わせるな。
アレも俺の物に過ぎなかった、使えなくなった物は捨てる」
「…鴉…間…」
「栞?」
「姉さん?」