あの時は、何を言ったらいいのか分からなくて咄嗟に

「その行動が鍵になったのよ。
坊やだって、誰だってこんなのと関わりたくないでしょ?
人を殺すのに躊躇わない…こ〜んな殺戮人形なんかに」
「!? 違…俺はそんな事っ!」
「思ってなかったって?今ならどうとでも言えるわね〜
坊やはあの時、人形と目を合わせなかった
言ったでしょ?
坊やの組で、人殺ししてんのよ?
それを聞いて、目を合わせなかった、何も言わなかった
この女を受け入れられないって言ったのと同じなのよ!」
「お…俺は…」
「蓮!ソイツの話に乗るな!!」
「紫…音…」
「確かに、姉さんには過ちがある。
でもっ、この女が言ってる事には嘘がある!
桜井組で人殺しなんかしてない!それは楼さんが証明してくれる!
姉さんはずっと悔やんで苦しんでるんだ!!
今までずっと一人でそれを耐えてきたんだ!
その姿を知って、蓮は何を思うの!?」
「俺は…」