訳あり無表情少女と一途な幼馴染

「栞?どうした?」
「あの人…お母さんに似てる。今の曲も、お母さんが子守唄に唄ってくれた…」
「…えっ」

フードを外して入り、女性に近づく

「おはようございます。見ない顔ね、新入生かしら?」
「お、おはよう…ございます」
「おはようございます、水沢先生」
「おはようございます、今井先生」
「水沢、先生?」
「水沢 文先生。音楽の授業とカウンセラーをしてる」
「…」
「何か悩みがあれば、私の所に来て下さいね」
「…」
「新入生ですか?」
「いえ、転校生です。2年3組に」
「そうなんですね、名前は?」
「神な「神凪 雫です」!?」

正が私を凝視する
私が自分から名乗ったのが信じられないから
水沢先生には、体は震えない
この人は大丈夫

「神凪君ね」
「はい。よろしく、お願い、します」
「こちらこそ」