紫音が蒼鷹となってからは、どんな仕事も一緒にしてる
組の抗争は、何が起こるか分からない
時には重傷者も出るから《テロメア(生体コントロール)》で治したり、治癒能力を使う

そしてある日、運命の歯車が動き出した

「鷹、蒼鷹。少し遠いが、この組を偵察してきてくれ」

少しって、県外じゃん

「ここって県外じゃないですか」

紫音が代弁してくれる

「桜井組は関東でトップだ
だから、関東内での組関係の事は概ね把握してる必要がある。
この組…裏河組は今まで悪い話は無い、だから定期連絡だけで済ましてきたんだが、
最近、妙でな」
「妙?」
「ある時から連絡が途絶えて、組員がこっちに数人来てる時があった」
「何かの集まり?」
「いや、動きを見る限り、集まりにしては、おかしい」
「偵察後は?」
「何も無ければ、それでいい。だが、少しでも反乱の傾向があれば、最悪…潰せ」
「はい」
「…っ」