前にもあったな、この状況
すると、蓮が私の腕を掴みグイッと引っ張る

「!」
「…ちょっと来い」

紫音は気付いてない
そのまま、蓮の部屋に連れてかれる
部屋に入ると、ドアを背に私を見る蓮

「何」
「…」

スタ…スタ…と無言で近付いてくる
何だよ
後ろに下がり、距離を取るが
トン…と背中に壁が当たる
しまった
そう思った時には遅く、蓮と壁に挟まれる
何なんだ
思わず溜息を吐きそうになると

「雫、お前一体…何だ」