翌日
姉さんは少しだけ元気になった
今は、ホテルから離れた所を散歩してる
今日は朝ご飯だけは皆と一緒に食べて、それぞれ自由行動するのが決まってた

「じゃあ僕は行きますね」
「俺も〜、出掛けてくる〜」

朔と春也が居なくなり、食事場所には俺と姉さんだけ
蓮は、部屋から出てこない
朔と春也が心配してたけど、寝不足だと話せば納得した
周りに誰も居ないのを確認して

「姉さん、どうする?」
「…誰も居ないとこに行きたい」

ホテルを出て、ふと蓮が居る部屋を見上げたら
俺と姉さんを見下ろしてた
これから、どうするかな

こうして、白狐の旅行が終わった