訳あり無表情少女と一途な幼馴染

教室のドアまで来ると、大勢の声が聞こえてくる
他人と会うと思うと体が震え始める

ここで、私についての説明
さっき言ってた《秘密》…それは簡単に言えば《超能力》の事
物心つく頃には自然と使ってた
両親と弟は普通、私だけこんな力を持ってて
最初は流石に皆ビックリしてたけど、ちゃんと受け入れてくれた
大好きな両親と紫音と幼馴染の和士と楼っていう、もう1人の兄
……あれ?
幼馴染って2人だけだったっけ…
まあいいや
で、力の事で今まで色んな視線や言葉を掛けられてきた
それは今でも同じ
他人と目を合わせれば、何を言われるか
関わり合っても、私の秘密を知れば、どんな態度を取るか
人は普通と違うモノを見ると、煙たがるか面白おかしく騒ぎ立てる
散々、そういう目に合ってきた

もう、誰とも関わりたくない
私を見ないで、側に来ないで…っ!

そう思い続けた結果、気を許してない人が近くにいると体が拒絶反応を起こし、
震える様になった
正と奈緒さんとかには苦労させたな

だから、さっきから震えが止まらない
両手で正の服の裾をギュッと掴むと私の頭を撫でてくれる