ホテルに戻り
春也と朔は部屋に行き、俺も部屋に行こうとしたら

「おい、紫音」

蓮は俺の胸元を見て

「お前、ネックレスなんてしてたか?」
「!」

咄嗟にネックレスを握ってしまった
それを蓮が見逃す筈は無く

「今まで何も着けてなかったよな?」
「買ったんだ」
「どこでだ?」
「…どこでもいいだろ」
「俺等が住む辺りは、ネックレスとかを売ってる店は無い。
隣町にしかな
わざわざ隣町に行って、買ったのか」
「ああ」
「紫音、お前は高校生になったばっかだ。
バイトもしてねぇのに、ソレを買うお金はどうしたんだ」
「親戚から「お前は、その親戚にお金を借りたり貰ったりはしないんじゃなかったか?」」
「前に言ってたよな?
親戚でも、他人からお金だけは絶対に受け取らないって、
金の所為で散々な目に合ってきたんだ。
そんなお前が、親戚から金を貰ってネックレスを買っただと?
そんな話、信じられるか」
「…」
「吐け、どこで…どいつに貰ったんだ」
「いい加減にしろ」

蓮と紫音が私を見る