今学期が終わりに近づき、夏休みがもうすぐって時だ
春也が突然

「海に行こ!」
「「は?」」
「…」
「海だよっ海!」
「春也、海だとはしゃぐ前に、テストがあるのは覚えてますよね?」
「…あ、ああーー!!」
「「「(馬鹿だ)」」」

春也以外の皆の心の声が一致した時だった

「欠点を取ると、夏休みは補習ですよ?去年を忘れましたか」
「きょ、去年の事は言わないで!思い出させないで〜!」

春也が頭を抱えてる
ガバッと顔を上げ

「こ、今年は大丈夫!」
「その根拠はどこから…」
「だって今年は雫がいるし!」

春也が私を見て、目をキラキラさせてる

「………私?」

何で

「意味が分からない」
「分からなくないよ!今年は絶対に海に行って、雫に水着を着てもらう!」

………は?

「「おい春也」」

低い声が紫音と蓮から、春也は首をギギギと動かして2人を見る

「は、はい…?」
「「お前(テメェ)、雫の水着見たさで海に行こうっつってんの(か)」」
「いや、だってさ?去年は海行けなかったけど、行ったとしても男ばっかじゃん。
今年は頑張れば女の子と一緒に行けるんだよ?」
「「…」」
「テンション上がるでしょ〜!!」

春也はさっきのテンションを取り戻し、拳を突き上げてる