紫音side
桜井さんが射抜く様に俺の目を見る

「これから話す事は、誰にも話すな。バラせば幼馴染でも、始末しないといけなくなる」
「!? は、はい」
「影ってのは名の通り、組での影の存在だ、名は…鷹。
組関係やらの仕事をする時に使う名だ
俺の命令次第で、色んな事をな。抗争にも参加する」
「抗争って…」
「下手すりゃあ、銃やら薬やら…相手を潰す為なら最悪何でもありだ」
「…っ、そんな所に、姉さんが…」

思わず姉さんを見る

「心配するな、参加っつっても、護り専門だ」
「組員は、姉さんの力を知ってるんですか?」
「知ってるのは、極僅かだ。
相手からも味方からも隠れさしてる…つもりだけどな、こっちは」

桜井さんが姉さんを見る
俺も姉さんに視線を向けると、姉さんはそっぽを向いて

「つまんない」
「「…」」
「でも、気付く人はいるんじゃ…」
「大丈夫だ、なあ?」
「銃だったら、弾が着弾するまでなんか目視出来ない
軌道を逸らすか、弾自体を消滅させる」
「《サイコキネシス(念動)》?」
「そう」
「…姉さんは自分の意思で、影の仕事をやってるの?」
「うん」

姉さんがそんな危ない事をしてるのは反対だけど、止めないだろうな
なら…俺は