紫音に初めてご飯を作った時は

「料理、出来るんだね」
「なんならお菓子も作ろうか」
「…マジ?」
「マジ」

驚いたと思ったら、子供の様に目を輝かせる

「姉さんの料理、頂きます!」

パクッ

「美味い!」

ニカッと笑顔で答えてくれる
紫音、私の…唯一の家族
無意識に紫音の髪を撫でていた
紫音は一瞬目を見開くも、泣きそうな顔でされるがままに
和士も荷解きだけ手伝って、それからは来ない
暫く、姉弟水入らずを満喫した