訳あり無表情少女と一途な幼馴染

桜井 蓮side

「おい待て!」

神凪はあっという間に姿を消した
逃げ足の速い奴だな
それにしても、俺を知らねぇとは
俺は関東一の桜井組の次男、そして白狐現総長
この高校、この辺りで俺の顔を知らなくても名前を知らない奴はいない
だから俺が名乗れば大概はビビったり媚びてくる
転校生でも名前くらいはと思ったが、知らないと答えられたのは初めだ
それに、知らないとしても…自分から言うのもなんだが、顔は良い方だ
一目見られたら、ソイツの頰が赤くなってるのが俺にとっちゃ当たり前
なのにアイツは表情を一切変えず、逆に離れたがってた
あんな態度を取られるのは、初めてだ…

「おもしれぇ、神凪」