俺達がずっと探してた

「!」
「? 紫音?」
「蓮はまだ知らないよね」
「? 知らないよ?蓮以外も知らない」
「蓮も俺と一緒に探してたんだ、早く知らせないと」

紫音と一緒に?

「何で?」
「そんなの…蓮は幼馴染だよ?最も、蓮はもう「幼馴染?」」
「姉さん?」
「蓮と…幼馴染?」

蓮は…誘拐される前から、関係してた?

「小さい頃、よく遊んでたじゃん」
「幼馴染は、楼と和士と…蓮もだったんだ。蓮はどこに住んでたの?」
「隣同士だよ。…あの時も…」
「あの時?」
「姉さんが誘拐される時、騒ぎに気付いて来て姉さんに手を伸ばしてくれた…」
「あの時、私に手を伸ばしてたのは…蓮?」
「あの時の事、覚えてないの?」

蓮は私の幼馴染
やっぱり蓮が…忘れてる記憶
でも、ここまで聞いてても思い出せない

「紫音、もっと詳しく「落ち着いたか?」」

和士が部屋に入ってきた

「落ち着いたけど、もう少し話し「これ以上は駄目だ」…何で」
「力が暴走したばっかだ、今日はもう休め」
「…嫌d「駄目だ」」

何で、何で…

「何で、思い出しちゃいけないの!?今までだってそう!
はぐらかしてっ!何を忘れてるのかさえも分からなかったのに!!
どうして話してくれないの!?
どうしt…」

ガクッと体の力が抜ける

「姉さん!?」

紫音が支えてくれたのを最後に意識が途絶えた