訳あり無表情少女と一途な幼馴染

…で、仕方なく歩いて行こうと廊下の角を曲がると
ドンッ

「きゃっ」

誰かとぶつかって後ろに倒れる
フードが取れたし素の声まで出しちゃった

「悪りぃ、大丈夫か?」

顔を上げると手を差し出されてる
手には本が、図書室に居たのか
タイミングの悪い

「大丈夫です」

差し出された手を無視して自力で立ち上がる
男は何故か目を見開いてる

「ぶつかって、すみませんでした」

横を通り過ぎようとしたら
パシッ

「ちょっと待て」
「!?」

手首を掴まれた