「レイ兄様!大好き♪」



等々、リールは鈴羅に懐かれてしまった。




元々、鈴羅は、小さい子が好きだし、好かれる。



それに子守とかは大の得意だ。




「俺も、リール姫好きだよ?」




ニコっと笑う鈴羅に、また頬を染めたリールであった。



その頃、リークは・・・騎士達に励まされていた。



「リールが・・・」

ゲンナリするリーク。



「大丈夫ですか?」


「いい加減・・・シスコン・・・直しましょうね」


「元気出してくださいよ。リクア様もいるでしょ?」



上からセイグ、クオン、コハクになっている。




「ねぇ?レイ兄様・・・なんでお兄様は床で寝てたの?」



リールが鈴羅にこんな事を質問していた。



「ああ、それはね・・・リーク様が、肩を触ったから・・・つい、背負い投げをしてしまったんだ・・・悪かったね。大切なお兄様を叩きのめして・・・」



この答えにリールは



「良いよ。リークお兄様・・・最近鬱陶しかったから・・・コレで懲りたら良いだけど・・・
お兄様・・・叩きのめされたから・・・練習もちゃんとするかな?」



意外と、賢い・・・って言うか・・・なんていうか・・・




「ちゃんとするよ。しなかったら、俺が無理にでもさせるからね。
リール姫はニガテなのあるかな?良かったら教えるよ?」



鈴羅の答えに・・・パァーっと表情が明るくなるリール。



「お兄様のこと・・・ヨロシクね!
ニガテなこと・・・教えてくれるの?」



うん、と頷くと



「あのね・・・治癒術と水魔術がニガテなの・・・」



目を伏せるリールに鈴羅は苦笑して、リールを下ろした。