銀髪だが、少し青みのある髪に青紫の瞳の小柄な少女が。




「お兄様?このお方・・・ダレ?」



首をかしげる姿は・・・とても可愛かった。



「リール様。おはようございます」



コハクがお辞儀をする。その直後、鈴羅は部屋の隅に行き瞳を蒼に染めた。



「おはよう。コハク兄様」



視線はコハクでも少女の意識は鈴羅にいっていた。



「・・・君、可愛いね。名前は?」



鈴羅は少女の視線と同じようにしゃがんだ。



少女の頬が少し紅くなる。



「リール・・・お兄さんは?」



どうやらリールは鈴羅が男に見えるらしい。



「・・・ん?俺はねレイラ。よろしくな・・・リール姫」



・・・鈴羅は男装しようと決め込んだ。




「レイ兄様。よろしくね」



ニッコリ笑うリールは人形のように可愛かった。



「・・・リール・・・用事はどうした?」



リークはリールを見て、固まった。



リールは今、鈴羅に抱っこされて喜んでいる。


リークに抱っこされてもあまり喜ばなかったのに。