鈴羅を見てポカーンとしている6人。



「そもそも!私は黒い髪だけど!灰色の瞳と黒の瞳なの!」



ブツブツ文句を言う鈴羅。



(灰色の瞳と黒の瞳?)


リークはそう思いながら鈴羅の顔を覗き込んだ。


確かに、右目が灰色、左目が黒だった。



「・・・オッドアイなんだから!」


と叫び・・・鈴羅を取り囲む3人の騎士の上を跳躍する。



「ッ!?」



そのまま鈴羅は走り出した。



「アイツ・・・」


騎士たちとリークは驚きを隠せないでいた。



・・・鈴羅は走り続けていた森に入っていった



深呼吸して・・・目を開けると、目の前には大きな狼がいた。



「魔物?ってか妖怪?」



紅い・・・飢えたような瞳。



「ガルルルゥゥゥ」


今にも飛びつきそうな狼。


鈴羅は何も持っていない。