5年後の遥くん

あの人、かっこいいなぁ。
身長は小さめ?でも笑顔が犬みたいで可愛い。
彼氏にするならあんな人が理想かも。


…ってあれ?なんか見たことある…。

もしかして去年の文化祭で司会やってた、3年生の江本 遥先輩?


うわぁー、確か、この学校の軽音部でバンドも組んでるんだっけ…。




視線が合った事で遥先輩が私を見て、ニッコリ微笑んで軽くお辞儀した。



なんだかんだ恋愛したがってるけど、彼氏いない歴イコール年齢の私は、反射的に俯いてしまった。



(まって、絶対今の感じ悪かったよね…!)



ああ、申し訳ない。
素敵な先輩、遠くから見守らせていただきます。



チラリともう一度先輩を見ると、先輩はもう校庭に向かってる背中しか見えなかった。





かっこよかったなあ。
話題にはなってないのかも知れないけど、先輩って横顔がすごく綺麗で、笑顔が無邪気で可愛い。

高校3年生ってみんな大人に見える。



入学式の先頭を歩いた黒髪の女の先輩も綺麗な声してた。

…しかもいい匂い。




はぁー。うらやましい。




「茜ちゃーん!お待たせ!」

「瑠衣ちゃん!遅いよー」


ぼんやり考えてるだけで時間はあっという間で瑠衣ちゃんが帰ってきた。


「えへ、ごめんごめん!ジュース奢るからさ!」

「ええー?ほんと?じゃあコーラよろしくっ」



話してみると瑠衣ちゃんはほんとに面白くて、私達が親友になるのにもそうそう時間はかからなかった。