5年後の遥くん

1年棟の玄関に大きくクラス分けの紙が貼られていた。
中学生の頃よりやけに短くしたスカートに、気合いの入れたストレートヘアが風に揺れる。



えっと、私のクラスはー、っと。


探し始めてすぐに名前が見つかった。



――Aクラスか。


自分の家から少し遠くの学校を選んだ為に友達は居ない。
やる事もないし、教室で静かに本を読むことにした。


授業中じゃないし、音楽聴くことくらいはいいよね…?



リュックからイヤフォンを取り出して音楽を流す。


まだまだ駆け出しのバンドの曲は自分しか知らない特別感があって好き。
有名になって欲しいけど、無名のままでいて欲しい…みたいな。




入学式は先輩が各クラス2人ずつ来て体育館まで連れていくらしい。
そこから担任の発表があってクラスに戻って教材を貰うっていう流れ。



暖かい気温とゆったりした音楽に私は自然と瞼を閉じていた。