その後は。
高野君と、りんご飴よりも甘い時間を過ごして、またひとつお祭りの思い出が増えた。

「来年も来たいな」

隣で手を繋ぎながら、高野君がそう言う。
私は嬉しくて胸がいっぱいになりながら、そっと腕に寄り添った。