ギシッと音がして優真は目が覚める
楓の後ろ姿がぼんやりと視界に入ってくる
「ん?楓か?」
優真が体を起こすと楓は振り向き目の前に顔があった
「わっ、びっくりした」
優真は寝起きと楓の顔のアップに心臓がドキドキ
「ご、ごめんなさい、勝手に上がっちゃって」
「い、いやいいけどびっくりしただけ」
「湿布貼ろうと思って……」
「それはいいんだけど……楓」
「ん?」
「寝てる時に冷たい湿布貼るとびっくりするだろ?先に声かけて起こしてくれ」
「あっ、そうだね私早く冷やさなきゃって思って」
近くにある楓の顔は少し恥ずかしそうに下を向いた
優真は下を向いた楓のおでこにチュッとキスをした
「こんなに近くにいたらキスしたくなるだろ」
楓は顔をあげて
「そんなこと……んっ」
優真は楓の唇にキスをした
「楓、髪濡れてる」
楓の髪に優真は触る
「シャワーしてきたから」
楓は真っ赤になって自分の口を触る
「嫌だった?」
「は、恥ずかしくて」
「楓がさ、そんな濡れた髪で目の前にいたら我慢できない」
「髪濡れてるの関係あるの?」
「色っぽい」
「そんな私には色気なんかないよ」
「そんなことないよ、可愛いし色っぽい、もう一回」
優真は楓の頭を持ちさっきより少し長めのキスをした
唇をはなすと楓は自分の顔を手で覆った
かなり恥ずかしいようだ
「楓、お祭りの時に俺が言ったことわかる?」
「……い、今わかりました」
「(笑)だよね、友達じゃしないでしょ?」
「うん」
「部屋で二人きりなんてカップルならしたくなるよね、もっと先も」
「先?足の先?」
楓は後ろを向いた
ぷっ、わかってねえじゃん(笑)まあ純粋で可愛いけど
「あっ、お弁当食べてないじゃん」
「暑くて食べる気しなかったんだよ」
「湿布貼る?お弁当食べる?」
「弁当食べさせて」
「食べさせたらその後すぐ湿布だよ」
「うん」
楓はベッドから立ち上がってお弁当を机から持ってきた
「お母さん毎日大変だね、はいあーん」
優真は口を開けて食べさせてもらう
「美味しい?」
「まあ、だいぶ味に慣れてきた」
「優真くんはお父さんが料理してたの?」
「うん、朝に用意してくれてた」
「母さんのほうが味が全体的に甘めかな」
優真はお弁当を平らげてごちそうさまと楓に言った



